株式会社manaby(マナビー)の就労継続支援B型事業所 manaby CREATORS(マナビークリエイターズ)がコンテンツ制作を担当した「デジタル漫才紙芝居」(企画・プロデュース:コトマグ)がとうほくSDGsアワード2023を受賞しました。
このアワードは、一般社団法人SDGsとうほくおよび東北大学大学院経済学研究科が主催し、東北経済産業局、河北新報社、株式会社オルタナが後援するものです。東北6県で取り組まれるSDGsプロジェクトを顕彰し地域課題解決を促進する目的で開催されています。表彰式は2023年9月23日東北大学片平北門会館 エスパスにて、オンライン中継が行われます。
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昔話をアレンジした斬新な台本をもとに、漫才風(ボケとツッコミ)に展開していくデジタルの紙芝居です。Webサイトで閲覧できるもので、複数パターンの場面がランダムに展開するようにプログラミング設計されており、一つの作品でおよそ数億通りのバージョンが楽しめる仕組みになっています。
企画・プロデュースはコトマグ(代表:中田敦夫)が行い、コンテンツアイデア・Webデザイン・Web制作・イラスト制作を就労継続支援B型事業所manaby CREATORSが担当。
第一弾として「桃太郎」を10月中のリリースに向け公開準備中です。このコンテンツは、今後コトマグによって高齢者施設や子ども向けワークショップ等で活用される予定です。
桃太郎プレリリースサイトはこちら
就労継続支援B型manaby CREATORSでは、利用者がイラストや音楽、文章などそれぞれの得意な分野で生産活動を行っています。これまでもマナビーではコトマグが企画制作するカードゲームやドリル等に制作協力を行っており、利用者が一人ひとりのスキルや個性を活かして働くということを実現してきました。
今回新たな1年間の長期プロジェクトとして中田氏の構想を受け、利用者それぞれの強みを活かした作業切り分けを行い、現在までに総勢21名が制作に参加。プログラミングが得意な方、イラストが得意な方、画像加工が得意な方、その他の利用者もアイデア出しに関わるなど事業所全体で取り組んでいます。
「仙台事業所と名取駅前事業所の利用者が共同で約200枚のイラストを描き上げ、今回『桃太郎』がプレリリースされました。プログラミングもWebデザインも利用者の方が担当。現在も引き続きイラストを作成しており、まだこれから多様な展開が追加される予定です」(仙台事業所 支援員)
障害者の福祉的就労における課題の一つとして工賃の低さがあげられますが、manaby CREATORSではこの取り組みが利用者の工賃向上にもつながっています。また創造的な作業によって、利用者の意欲を引き出すだけでなく、新たな強みを発見できるなど、就労の可能性を広げるきっかけとなっています。
マナビーでは、引き続き地域企業や関係機関と連携し、利用者一人ひとりが自分らしい働き方を実現できるよう、様々な取り組みに挑戦して参ります。
1979年生まれ千葉県出身。震災後、仙台に移住。長男の誕生をきっかけに、仕事の傍ら、地域の子どもたちへ創造性を引き出す創作ストリーテリングを実践。2018年子どもたちの自己肯定感を育む教育プログラムの提供をする、『コトマグ』を発足。本プログラムが仙台市主催、2019年ソーシャル・イノベーション・アクセラレータープログラムに採択され、優秀賞受賞。2019年5月子どもたちの新しい表現ツール、「お笑いノート」製作、発売。このノートを使った子ども向けワークショップを児童館、フリースクール、等で展開。笑いをテーマに、「遊び」と「学び」そして地域を繋ぐ、様々なコンテンツを開発している。
総務省異能ベーションジェネレーションアワード2年連続ノミネート
既刊:『お笑いノート(2019)』『ももじぞうのおんがえし(2020)』『お笑いドリル1.0(2021)』『お笑いドリル2.0ボケマトリックス(2022)』
manaby CREATORSは、得意なことを生かして活動をする就労継続支援B型事業所です。利用者はイラストや音楽、文章で表現活動を行い、その作品をWebメディア「novalue」で公開。これをサンプルとしてご覧いただき、企業や個人から制作を受託、工賃へと反映していく仕組みです。
利用者はマナビー独自開発のeラーニングシステム(マナe)でパソコンスキルや一般就労への移行を踏まえたスキルを学びながら生産活動を行いますが、その支援を在宅で受けられるのも特徴の一つです。
(通所利用が困難で、在宅による支援がやむを得ないと市区町村が判断した場合)
就労継続支援B型事業所 manaby CREATORSサイト https://manaby.co.jp/creators/
作品紹介サイト 自分らしさで彩るメディアnovalue https://no-value.jp/