【在宅事例】学校とは違う、人生の学び場-Kさんのはなし

manabyで在宅訓練をしているクルーさん、そして在宅就労を実現した元クルーさんへのインタビューを行いました。今回は在宅訓練中のKさんのおはなしです。
(私たちはmanabyを利用される方を自分らしい働き方を一緒につくっていく仲間として「クルー」と呼んでいます。)


卒業後の進路としての就労移行支援

在宅訓練中のKさんが初めて就労移行支援を知ったのは、特別支援学校高等部2年のとき。先生に紹介されてmanabyの事業所で実習をすることとなりました。

進路に悩みながら、漠然とパソコンやITを学んでみたいと思っていたKさんにとって、ITスキルを学べるmanabyの訓練はぴったりでした。「テキストなどの文字を読むのが苦手なのでナレーション付きの動画はわかりやすく、とても面白い」と感じたそうです。

卒業後に早速訓練を開始。週に一度事業所に通所しながら、残りは在宅訓練でWord、Web制作、動画編集を学びました。いまは就職に向けた準備として、履歴書作成や自己理解を深める訓練を行っています。

自分の環境で、学びに集中

在宅訓練のいいところは、人目が気にならないので学習に集中できるところと、自分でやりやすい環境をブラッシュアップできるところだと言います。

Kさんは日頃からToDoリストをつくり、朝、訓練を開始する前にその日取り組む内容を決めるようにしています。車いすでずっと同じ姿勢でいると体が凝ってしまうため、昼休みに横になることができるのも、集中力の維持に役に立っているそう。また、事業所で訓練をするときは、雰囲気で休憩時間だと気付きますが、一人だとそうはいきません。時間を意識して、休憩をしっかり取ることも心がけていることのうちのひとつです。

在宅訓練では、支援員とのコミュニケーションは主にチャットツールやメールを使います。

「質問や伝えたいことを文章にするのは難しいですね。」相手の顔が見えないので、相手によってどんな表現だとよいか、どんな解釈をされるかを想定して、短い文章で具体的に書くようにするなど、自分なりの工夫や改善を重ねています。

manabyの仲間から学ぶこと

これまでは「できないよな」とあきらめることが多かったけど、いまは「やってみよう」と思えるようになったというKさん。担当の支援員に「やりたいことはどんどんやったほうがいいよ」と言われたことが、そう思えるきっかけになりました。

学校とは違い、年齢も社会経験も様々なひとが集まる就労移行支援事業所では、他の利用者からも学ぶことがたくさんありました。学校を卒業してすぐのKさんよりも年上の方が多く、言葉遣いを学んだり考え方を参考にしたり、仕事経験のお話を聞くこともためになるそうです。

やりたいことがなくてもいい、やってみよう

いま働くことに悩む方へのアドバイスを聞くと、「もしいま、やりたいことがないと思っているなら、とにかくいろいろやってみたらいい。eラーニングのコンテンツは選択肢がたくさんあるから、自分に合うものが見つかるかも。manabyには、落ち込んだら励まして背中を押してくれる支援員や仲間がいます。」とのメッセージ。

そんなKさんはいま、在宅での就職を目指しています。最寄り駅まで送迎してもらわなくて済むように、負担をかけないように、と家族への想いも語ってくれました。

就職活動の傍ら、KさんはYouTubeチャンネルの運営もしています。

「車いすの私は、人に頼ってたくさん助けられてきました。これからは人の役にたつ仕事がしたい。YouTubeでも、車いすユーザーにとってためになる情報を発信しようと準備を始めています」


2020年4月取材