「こどもたちの成長を、私も一緒に喜びたい」〜新卒入社から1年、挑戦と成長〜

2025.07.03

People

2024年4月にmanabyに新卒入社された千葉さん。manabyで始まったばかりの放課後等デイサービス manaby Campusで、こどもたちと向き合う日々を過ごしています。

【プロフィール】
千葉葵依
2024年4月入社
manaby Campus 角田 児童指導員
※2025年6月現在

 

「こどもが好き」から、福祉の道へ

―まずは教育学部ご出身で小学校教員免許もお持ちとのことですが、教育の道を選んだきっかけは?

実は、高校生の時には美容師になりたいという夢があったんです。一方で、仲の良い先輩が海上自衛隊に進んだことをきっかけに自分も興味を持ち、一時は本気で就職を考えました。でも、正直迷いもありました。どちらもやりたかったけど、簡単に諦めたり、気が変わったりする今、どんな進路を選択したらいいのだろう。少し自信をなくしていたところ、親から「あなたはこどもが好きだから、大学で教育を学んでみたら?」と提案されたんです。

 

確かに私は3人の妹と弟を小さい頃から世話をしていて、こどもと触れ合うことはとても身近で得意なことでした。柔道も習っていたのですが、練習で教える立場になった時に、「教えること、伝えることって楽しい!指導するって面白いな」と感じていたのも事実です。そんなこともあって、教育学部のある大学へ進学しました。

―なるほど。数ある教育の道の中で、福祉業界、そしてmanabyを選ばれたのはなぜでしょうか?

大学に入ってからは、教員を目指して勉強に励んだ時期もありました。教育実習でも手応えを感じたのですが、実際に小学校の先生になった方の話や、大学教授から教育現場の課題を聞くうちに「今の自分にできるかな」と自信がなくなってしまって。教員採用試験を受けるかギリギリまで迷っていました。

 

そんな時、大学のキャリア相談室で紹介されたのが、manabyでした。
困っているこどもたちの役に立ちたいという思いがずっとあって、就職先として考え始めたときに放課後等デイサービスを知り、いくつかの事業所を見学してみることにしたのです。そこで、manabyも新たに放課後等デイサービス事業をスタートしたことを知りました。

 

「とりあえず見学に行ってみては?」とアドバイスをもらって、実際にいろいろな事業所に行ってみました。支援を間近で体感してみると、事業所によって違いがあるのがよくわかりましたね。

 

当時、manabyの新卒採用は終わっていたのですが、直談判してみました。そして見学させてもらい「療育を詰め込むだけでなく、こどもたちがのびのびと過ごせる環境を提供したい」という価値観が自分に合っていると感じて、採用選考に応募しました。

 

直面したギャップと、チームで乗り越えた経験

―入社されて、イメージと現実とのギャップに直面された時期があったそうですね。具体的にどのような経験をされたのでしょうか?

入社前は、こどもたちが可愛いというイメージしか持っていなかったのですが、実際に関わってみると、障害特性は本当にこどもによって様々で、一緒に過ごしてみて発見することばかりでした。中には、暴力的になったり、ネガティブな言葉を発する子もいて、「可愛いだけじゃないんだな」と、入社2か月頃には悩みましたね。

 

特に、送迎の車の中で小学生にキャップで叩かれたり、試されているような言葉をかけられたりした時は、本当に心が折れそうでした。

 

―それは大変な経験でしたね。そんな時、どのように乗り越えられたのでしょうか?

送迎を終えて事業所に戻る道中、車内で先輩に相談しているうちに私の目がうるうるしているのに気づいてくれたんです。先輩が管理者に相談してくれて、管理者が段階を踏んで話を聞いてくれました。それが本当に前向きになれるきっかけでしたね。

 

「学校や家庭で問題を抱えている子だからこそ、事業所で気を許していられたり、気が高ぶってしまうことがある」という視点に気づくことができました。「距離を置くこと」や「ヒートアップしないように、時に深刻に、穏やかに声をかけること」など、具体的なアドバイスをもらえました。

 

この経験を通じて、困ったことがあれば自分から相談し、アドバイスをもとに落ち着いて対処できるようになりました。こどもへの伝え方も、文字で伝えるのがいいのか、口頭だけがいいのか、イラストも使うのか、様々な特性の子がいて一人ひとり違うことも学びましたね。

 

こどもたちのすべてを理解できているわけではないですが、先輩方の意見を聞きながら、少しずつ一人ひとりの特性を掴めていると感じる瞬間も増えました。

 

事業所では、個人で悩むのではなく、話し合いを大事にしようと言われています。毎日の会議の場で、こどもたちの問題行動について対話的に全員で知恵を出し合えるんです。

 

 

こどもたちの「できた!」が、何よりのやりがい

―1日の仕事の流れを教えていただけますか?

私たちの1日は、だいたいこのような感じです。

 

9:00〜10:00:申し送り
前日の支援の引き継ぎや、こどもたちの状況、連絡事項などを共有します。

 

10:00〜13:00:事務作業
記録の入力や、予定調整、連絡確認などを行います。

 

13:00〜13:30:その日の支援や活動、課題についての会議
その日の活動の流れや職員の配置を確認し、こどもたち一人ひとりに合わせた課題を決めます。宿題があれば宿題を、なければ用意した課題を、前日の課題が残っていれば繰り越すなど、学校での学習進捗に合わせて、話し合いながら決めていきます。

 

13:30〜:学校への送迎
学校へこどもたちを迎えに行きます。到着したら宿題や課題に取り組んでもらいます。

 

15:00〜:おやつ、課題、活動
支援学校のこどもたちも集まり、事業所内は一気に賑やかになります。おやつ、課題や活動、そして16時半頃からは清掃活動(トイレ掃除、食器洗いなど)も行い、自立に向けた支援をします。

 

17:00:こどもたちの帰宅
今は最大で15名のこどもたちが利用していますが、このように毎日職員が連携を取りながら支援にあたっています。

 

―いま働くうえで、どのような時にやりがいを感じますか?

やはり、こどもたちの成長を長く見られること、そして小さな成長でも一緒に喜べることが何よりも大きなやりがいです。以前、発語が少なかった子がエコラリア(言葉を繰り返すこと)を通して、少しずつ言葉を習得してしゃべれるようになった時は、本当に嬉しかったです。

 

事業所での活動に参加したこどもたちが「楽しかった」と笑顔で言ってくれたり、活動の企画で意図していたことが成功した時も、大きな喜びを感じますね。年末に年賀状制作の活動を行ったのですが、ヘビの粘土に色付けをする体験では、こどもたちの自由な色の使い方や個性を見ることができて、とても感動しました。その作品を保護者の方が「すごいね!」と喜んでくれた時も、本当に嬉しかったです。企画してよかったな、と心から思いました。

 

2年目の挑戦と、manabyの魅力

―2年目を迎えて、新たな業務も任されていると伺いました。新たな挑戦への意気込みを聞かせてください

児童の通所カレンダー作成を任されるようになりましたが、事業所全体と一人ひとりの予定を考慮して計画するのでほとんど1か月かかります。壮大な業務で(笑)、特に繁忙期は、正直「やりきれるかな」という不安もあります。

 

また、こどもたちのできることを増やして伸ばすことは大事だと分かっているのですが、具体的にどこをどのように伸ばせばいいか、手段のレパートリーがまだ少ないと感じています。先輩にアドバイスをもらいながら、一人ひとりと向き合って、しっかりやり遂げたいと思っています。

 

―千葉さんにとってmanabyはどのような場所ですか?また、どんな方と一緒に働きたいですか?

人間関係がすごくいい場所だと感じています。本当に雰囲気が良くて、相談しやすいです。上司や先輩も「やりたいことやってみなよ!」と言ってくれるので、自分らしく、やってみたいことに挑戦できて、失敗してもそこから学んでスキルアップとして前向きに考えられる力を持てるような、そんな環境があると思います。

 

「学ぶ意欲があれば成長できるし、何とかなる。頑張りすぎないのも大事だよ」と、1年前の不安だった自分に教えてあげたい。

 

一緒に働きたいのは、人のことを考えられる方、どんな人にも寄り添える方ですね。そして、自分も頼ってもらえるように努力しながら、チームで支え合い、真剣にこどもたちに向き合えるといいなと思います。一緒にこどもたちの成長を喜べる、そんなチームを目指したいです。

 

対話を力に、
社会を変える新たな挑戦へ

一緒に多様性を生かす
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