こんにちは。
今年の4月に入社しました、manaby仙台駅前事業所の千葉です!
6月15日、東北エリアの社員を対象に「ダイアローグ研究会」が行われました。
manabyでは、支援だけでなくスタッフ間のコミュニケーションにおいて「ダイアローグ(対話)」を取り入れ、定期的に研究を行いながら学びを深めています。
今回の研究会では、
若新雄純さん(慶應義塾大学特任准教授 )、平泉拓さん(東北福祉大学総合福祉学部福祉心理学科助教)を
お迎えしました。
今回この「ダイアローグ研究会」を開催することになった背景としては、
「普段の支援からダイアローグを意識することができているだろうか?」
「スタッフ同士もダイアローグを用いて関わることができるようになりたい!」
という思いから始まりました。
これまでも、入社時の研修やエリアミーティングなど、
さまざまな場面でダイアローグに関する学びの場や、実際に対話する時間を設けることがありました。
もちろん、manabyではダイアローグを通してコミュニケーションを図ることを大切にしていますが、
「日々の業務の中で全員がダイアローグが出来ている状態ってどんな状態?」
「ダイアローグって実際はどうやって出来るようになるの?」
と全員の認識をそろえることは簡単ではありません。
その為に、まずは全員がダイアローグの理解を深める機会を作ることとなりました。
研究会を前に、「どうしたら参加した全員にとって実りある研究会にできるか?」を考えた結果、
事前にダイアローグについての2冊の課題図書(若新さん推薦!)を読み込み、「ダイアローグとはそもそも何か?」を改めて理解した上で研究会に臨むことにしました。
とはいっても、単純に一人ひとりが本を2冊読むだけでは学びは深まらない!と考えた私たちは、ちょっと変わった取り組み方をしました。実はかなり期間も限られていたので、いろんな工夫が必要でした。
まずは、2冊の本を章ごとに分けて、担当する章を各々が読みます。そして、同じ章を読んだ人たちが集まる事業所を超えたグループで、本から学んだ内容について共有しあいました。(例:4章を読んだ5人が同じグループ)
その時のルールとして
・否定しない
・答えはないから積極的に発言する
・相手の意見を尊重する
を事前に伝え、ダイアローグの要素を取り入れながら共有を行いました。
難しいと感じられる内容であっても、意見を共有しあい、他の人の意見を聞くことで、内容についての理解が深まり、新たな考えを得ることができました。
次に、それぞれのグループで話し合われた学びや気づきを各事業所に持ち帰り、今度は事業所のメンバーと共有。さらに学びを深めました。
そこから、事業所ごとに、もっと学びを深めたい内容や質問したいことをまとめ、研究会当日に若新さんと平泉さんと掘り下げていきました。
あらゆる角度からの質問や考えが出てきましたが、なかでも私が気になっていたのは
「ダイアローグを使ってクルーさんと関わろうとするとき、何を伝え、どのような場面を設定する必要があるのか」という点。
若新さん・平泉さんからは、
「ダイアローグは楽しんで行うもの。その中で得た気づきをクルーさんに伝えていくことが大切」
「まずは相手の話を聞く、そして答える。また自分を俯瞰して第三者的意識を持つ姿勢があると良い」
など、質問の内容について、視点を変えてたくさんお話をしていただきました。
「ダイアローグを通してコミュニケーションをとることは大切」ということは
わかっているけれど、もう一歩踏み込んで、
「どうしたらダイアローグを通してコミュニケーションをとることができるのか」
という次の行動にうつすきっかけを作れた研究会になりました!