manabyは、2021年度JICA青年研修「ブータン 障がい者支援制度コース」の研修受託機関として研修プログラムの実施・運営を行います。
この取り組みは、独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年研修事業の一環で、ブータンの障害者福祉の課題解決を担う青年層の知識と意識の向上を目的に実施されるものです。参加者の多くは、障害児の指導に携わる教員や特別支援教育政策に関わる行政官です。
『国別障害関連情報 ブータン王国』(独立行政法人 国際協力機構(JICA)令和3年2月)によると、ブータンの特別な教育的ニーズのある子供たちの教育について以下のように指摘されています。
“ブータンにおける SEN(特別な教育的ニーズ) のある子どもの教育における教員の懸念と経験に関する調査によると、回答者である教員の 69.0%が「SEN のある児童・生徒を指導するための訓練を受けておらず、設備も整っていない」と回答している。同調査では、ブータンの学校には SENのある子どもたちを支援するために必要なインフラ設備や資源が存在していないことが明らかになっている。他方で、教育の質は各学校及び教室ごとに異なっており、また、マスタートレーナーや特別支援教育教員の数が不足しており、障害児の教育にかかる人材を育成する仕組みが整備されていない。”1000044769.pdf (jica.go.jp)
この研修は、ブータンの障害児・者を取り巻く環境や制度における課題改善の糸口になることが期待されています。
カリキュラムは昨年12月にオンラインでスタート。将来ブータンで障害者福祉を牽引するリーダーを目指す方々が参加し、学びを開始しました。
日本における障害福祉の成り立ちや障害福祉サービスの概要の講義から、各自アクションプランの作成発表までを予定しており、2月いっぱい開催されます。
業務統括を担当する小泉は、就労継続支援B型事業所に勤務しながら本カリキュラムの企画実施に携わっています。
「ブータンでは古くから『障害はカルマによるもの』という文化があると聞きました。日本の障害福祉の歴史から、いまどんな考え方でどんな支援をしているのか、開発・教育・雇用・行政など様々な分野に携わる12講師をお招きし、参加していただいた研修員の糧になるような情報をお伝えしていきたいと思います」(小泉)
manabyは「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」という想いを軸に、就労支援をお届けするだけでなく、多様性を活かせる社会に向けて企業や関連機関と連携して活動して参ります。